スタッフ日記

2024-09-08 17:00:00

大工が存在する限り大工が建てた家はメンテナンスができる

西尾市を中心に西尾市の建築家と西尾市の大工が新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築です。都築建築の大工スタッフは「大工」です。今の時代柱や梁などの部材はあらかじめ工場で加工するプレカットが主流になってきてはいるものの、人に個性があるのと同じで「木」も一本一本違いがあります。同じ山で採れた木でも日当たりや育った環境で「この木はここに使ったほうがいいな」「この木は反りがひどいからちょっとどけておこうか」など、木の性質と家の相性を見極めて素材を選定していくのも大工の仕事です。ただ、現状そういった仕事が出来る大工が非常に少なくなってきているのも事実。大手では予め工場で作られたものを現場で組み立てていくだけの作業によって、効率は上がったものの施工技術や知識はどんどん劣化していて、大工と言うよりは作業員を大量に生み出していることから、今後のメンテナンスや大規模なリフォームの際にどうなるか不安が残るのですが、それでも大工が建てた家はちゃんとした技術や知識を有した大工であれば、どれだけ時を刻んでも手入れをしていくことが可能です。だからこそ都築建築では大工を「社員」として雇用し安定的な環境を作ることによって大工の育成をし、「大工の知識と技術」を後世に残していけるようにしています。西尾市の小さな工務店の規模としては小さいかもしれませんが、この小さな積み重ねが大袈裟かもしれませんが、日本の今後の住宅を守っていくものだと思っています。「家は建てるものであって買うものではない」。ご自身がこだわって、安心して住むことを最低限として、次の世代、その次の世代にも住み継いでいける資産として家を残していくのであれば、永く持つ素材・デザイン・作り手を選んでいくのも大切ではないでしょうか?

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