スタッフ日記

2024-10-16 09:00:00

ハウスメーカー?工務店?設計事務所?大工?その⑤都築建築編

愛知県西尾市を中心に注文住宅の新築・リフォームを手掛ける都築建築スタッフです。わたしは今まで建築材料の販売に携わってたくさんのハウスメーカー、工務店、設計事務所、大工さんと携わらせていただきましたが、改めて都築建築はかなり変わった工務店だなぁと思う次第です。まず、都築建築では一級建築士であるボスがお客様とお話しさせていただき、その想いや要望をボス自身が設計していきます。当然構造計算もボスがやっていきますので、この時点で「営業・設計」が自社で完結しています。そして、多くの工務店は「工務」を司ることで商売をしていて、その施工は「外注大工」にお願いするのですが、都築建築では大工を社員として雇用しています。これがなかなかない雇用形態で、大工を雇用するということは、その分「常に仕事を切らしてはいけない状態」が続くのでハウスメーカーや工務店はなかなか自社で大工を雇用することはありません。ただ、都築建築はボスも元々大工だったこともあり「自社大工」の必要性を感じているので大工を雇用しています。そうなるとボスの書く図面を熟知したスタッフ、スタッフの施工技術を把握したボスの阿吽の呼吸で家が造られていきます。そうすることによって、責任の所在も含め全て自社で完結できます。また、外注に工事を依頼しない分無駄な予算もかからないので、その分の費用をお客様に還元することができます。「良い家をお値打ちに提供できる」のは、そのためです。実際に都築建築の家を他の工務店さんで建てようと思うと¥300万~¥500万ほど、ハウスメーカーに関しては物件によっては¥1000万近く上がるのかと思います。「良い家をお値打ちに建てる」ためには、必ずその理由が必要になります。材料を安くする、構造計算を安易なものにする、人件費を安くする、これらは家の品質を下げることになります。「良い家をつくりたい」という想いを第一にしている都築建築ではありえません。良い材料を採用し、構造計算も手間も時間もかける、人件費は良い仕事をしてもらうためにしっかり払う、しかも安定的に、だからこそ宣伝広告費や外注費をかけずに出来ることは自分たちでやっていき無駄なお金を遣わない。これこそが都築建築イズム。

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ただ、だからこそどんどん棟数を増やすことができません。一棟一棟時間をかけ、手間をかけ作り上げていくので、どうしても大手様、他社様と比べると年間に施工できる棟数が限定されてしまうのと、造り上げるまでに時間がかかります、大手様であれば3ヶ月ほどの施工期間に比べ、都築建築では着工してから半年前後は必要になります。ただ、だからこそどこに出しても恥ずかしくない家を建てられています。今回のブログも含め、ハウスメーカー、工務店、設計事務所、大工の違いをザックリご案内させていただきましたが、あくまで表面的なところなのでこの情報を全てとするのではなく、家づくりを進める際の目安の一つとしていただけましたら幸いです。

2024-10-08 15:00:00

ハウスメーカー?工務店?設計事務所?大工?その④大工編

愛知県西尾市を中心に注文住宅の新築・リフォーム、時には店舗を手掛ける都築建築スタッフです。意外なことにこのハウスメーカー?工務店?設計事務所?大工?編がアクセス数が急増しています。みなさんあくまで「参考程度」にしてくださいね。今回は「大工編」です。大工と言ってもピンキリで、いわゆるハウスメーカー等の下請けで「部品を組み立てる大工」もいれば、昔ながらの手刻みで木の特性を見極め本格的な伝統工法を駆使して家づくりをしている大工までその差は様々です。前者の「部品を組み立てる大工」は別として、伝統工法が出来る大工は年々少なくなっています。ただ、そうした大工さんを見つけることが出来れば非常にラッキーかもしれません。長年受け継がれてきた地域に合った家づくり、なんだかんだ大工さんが造る家は長持ちするのですが、大工にお願いすることのデメリットとしては会社にもよりますが「デザイン性の欠如」かもしれません。やはり木を扱うからこそ木が好きすぎて木!木!!木!!!としがちです。(全ての大工ではありませんが)なのでデザインは好みが分かれるかと思います。また、「昔ながらの工法」を大切にするあまり「アップデート出来ていない大工」も意外に多く存在します。「えぇ!?いまだにそんなことやってんの!!???」は田舎大工あるあるです。特に建築業界は隣の会社はライバルなので皆情報を出したがりません。だからこそ大工によっても情報量の性非常に大きく、常にアンテナを立てながら家づくりをしている大工さんを選ぶ必要があるかと思います。ただ、これってなかなか難しいもの。また、職人は「良いもの作ってたらお客さんは来るだろう!スタイル」の人が多くて口下手な方も多いです。都築建築のボスもガンガン営業をする、ガンガン広告費をつかうと言うタイプではないので、どちらかと言うとこちらのタイプかもしれません。だからこそ良い家を建てる会社ではなく、見せ方の上手な会社がどんどん家を建てているのかなと思います。家づくりはパートナー選び。こう考えると、「良い住宅会社」に出会える確率って本当に難しいんだなと書いてて思う次第です。

2024-09-26 10:30:00

ハウスメーカー?工務店?設計事務所?大工?その③設計事務所編

愛知県西尾市を中心に西尾市の建築家と西尾市の大工が新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築スタッフです。ハウスメーカー、工務店とは?ということをつらつらと記してきましたが、今回は「設計事務所編」です。設計事務所・建築事務所・設計士・建築家と呼び名は色々あるものの、やはりその魅力は「デザイン力」ではないでしょうか?「住宅」というよりは「アート作品」と言えるほど美しい家もあり、住宅に「オシャレ」や「美しさ」を求める人には非常にピッタリなのかと思います。ただ、設計事務所はあくまで設計を司る会社ですので、ハウスメーカー、工務店と一緒で設計を形にしていくのは「大工」になります。場合によっては工務店に施工管理をお願いする設計事務所も少なくはありません。設計事務所はだいたい請負額の10%前後の設計費用で仕事を請け負うので、大工の手間+工務店の手間+材料代+設計費となりハウスメーカー同様割高になるのですが、こだわりがある方にとってはハウスメーカーと同じような金額でカッコいい家が建てられるのは魅力的かもしれません。ただ、気を付けないといけないことは「現場を知らない設計士は要注意」ということです。設計士は現場管理をしないケースが多いが故に、どうしても「現場に来て見て学ぶ」という機会が少なくなってしまいます。そうなると「無茶な設計」をしがちです。とくに若い設計士は構造的なこと、耐震的なこと、納まり的なことで現場と揉める場合があります。「設計士は年を重ねるごとに「軒の出」が長くなる」という言葉があるくらい、若い設計士は軒の出のないシンプルでモダンな家を造りがちで、ただ雨漏りのリスク、紫外線から外壁を守る必要、日射のことを考えると軒はやはり必要で、だからこそ年々軒が長くなっていくという「経験と知識」の違いを表す言葉があるのです。設計事務所に依頼される場合は、「その地域の気候風土を理解しているか?」「建築士としてどれだけ場数を踏んできたのか?」「カッコいい家と長持ちする家ではどちらを重視しているのか?」というところをお互い確認した上で家づくりを進めていければと思います。

2024-09-19 17:00:00

ハウスメーカー?工務店?設計事務所?大工?その②工務店編

愛知県西尾市を中心に西尾市の建築家と西尾市の大工が新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築スタッフです。前回のブログにてハウスメーカーとはどんなものかをサクッとご案内させていただきましたが今回は工務店です。都築建築も工務店に当たるとは思うのですが、ちょっと他の工務店とは違うのでややこしいところがあります。

工務店とはなにか?

工務店とは読んで字のごとく「工務」を司る会社です。工務とは建築資材の発注や職人の手配、現場管理・予算管理を行う仕事です。多くの工務店はハウスメーカーが獲得した仕事を下請けとして受注し、現場を回していくことを生業としていましたが、最近では工務店も営業力やPRに優れた工務店が多く出て、それぞれに個性や性質も違うことからハウスメーカーと変わりなく自社で受注を受け「元請け」として商売をしている会社も多々あります。都築建築も元請けとしてお客様からのお仕事をいただいています。ただ、ほとんどの工務店は基本工務を司る会社なので設計は設計事務所に依頼し、施工は大工にお願いします。自社で設計をする会社もありますが、図面の清書などは設計事務所にお願いするケースがほとんどです。また、大工においても地域の大工と手を組み家づくりを依頼しています。工務店のメリットはやはり自由度の高さ、ハウスメーカーに比べると良いものをお値打ちに使える予算、あとは作り手と住まい手の距離の近さになるのですが、逆にデメリットとしては「当たり外れが大きすぎる」ということです。一見おしゃれな家づくりをしているものの、中身はほぼほぼ欠陥住宅という会社はザラにあります。また、経営においても倒産リスクはハウスメーカーよりも大きくなるので、保証やアフターメンテナンスに対してどんな取り組みをしているかもしっかり事前に把握しておいた方がいいかもしれません。

2024-09-12 17:10:00

ハウスメーカー?工務店?設計事務所?大工?その①ハウスメーカー編

愛知県西尾市を中心に西尾市の建築家と西尾市の大工が新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築スタッフです。突然ながら、このブログを書いているスタッフはもともと「建築の材料を販売する会社」いわゆる「商品メーカー」で働いていました。当時は「ハウスメーカー?工務店?設計事務所?大工?何がどう違うの??」と思っていましたが、住宅業界に携わらない限り、この違いが分からない人が非常に多いと思います。そして都築建築はこれまた異例中の異例で、なかなか変わった形態の工務店です。せっかくなので、これから家づくりを検討される方に向けて何回かに分けて違いをご案内させていただきます。

まずハウスメーカーとはなにか?

まずはその規模です。全国展開をしていて住宅展示場にモデルハウスを建てTVコマーシャル、新聞折り込みなどありとあらゆる方法を用いてPRしています。「ハウスメーカー」という明確な定義はないものの、みなさんがよく目にする「積〇ハウス」「住友〇業」「大〇ハウス」「タ〇ホーム」はこちらに属すると思います。ハウスメーカーは資産が潤沢にあることから営業力が強く、受注したものを自社で施工するのではなく下請けの「工務店」に依頼して家づくりをしていくケースがほとんどです。メリットとしてはやはりネームブランドです。また、会社によってはほとんどを工場で生産して現場で組み立てるだけにしているので、職人の当たり外れも工務店や大工に比べると少ないのかもしれません。デメリットとしてはやはり予算が高額になることと、融通が効きづらい点かもしれません。どんな工法で建てていくか、どんな素材をつかうか、どんな間取りかが予め決まった状態で家づくりをしていくので「100%施主の要望を叶える」というのはまず不可能です。また、人の入れ替わりも激しいので「営業マンの人柄を選んで購入を検討したい」という人には、どうしても全国展開している兼ね合いから転勤や移動、離職も考えると「人」を大切にしている人はそこも注意したほうがいいかもしれません。

ただ、最新の設備やらを取入れるのは非常に速いので、家づくりを始めよう!と思ったらまずは住宅展示場に行くこともオススメしています。

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