スタッフ日記

2024-09-26 10:30:00

ハウスメーカー?工務店?設計事務所?大工?その③設計事務所編

愛知県西尾市を中心に西尾市の建築家と西尾市の大工が新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築スタッフです。ハウスメーカー、工務店とは?ということをつらつらと記してきましたが、今回は「設計事務所編」です。設計事務所・建築事務所・設計士・建築家と呼び名は色々あるものの、やはりその魅力は「デザイン力」ではないでしょうか?「住宅」というよりは「アート作品」と言えるほど美しい家もあり、住宅に「オシャレ」や「美しさ」を求める人には非常にピッタリなのかと思います。ただ、設計事務所はあくまで設計を司る会社ですので、ハウスメーカー、工務店と一緒で設計を形にしていくのは「大工」になります。場合によっては工務店に施工管理をお願いする設計事務所も少なくはありません。設計事務所はだいたい請負額の10%前後の設計費用で仕事を請け負うので、大工の手間+工務店の手間+材料代+設計費となりハウスメーカー同様割高になるのですが、こだわりがある方にとってはハウスメーカーと同じような金額でカッコいい家が建てられるのは魅力的かもしれません。ただ、気を付けないといけないことは「現場を知らない設計士は要注意」ということです。設計士は現場管理をしないケースが多いが故に、どうしても「現場に来て見て学ぶ」という機会が少なくなってしまいます。そうなると「無茶な設計」をしがちです。とくに若い設計士は構造的なこと、耐震的なこと、納まり的なことで現場と揉める場合があります。「設計士は年を重ねるごとに「軒の出」が長くなる」という言葉があるくらい、若い設計士は軒の出のないシンプルでモダンな家を造りがちで、ただ雨漏りのリスク、紫外線から外壁を守る必要、日射のことを考えると軒はやはり必要で、だからこそ年々軒が長くなっていくという「経験と知識」の違いを表す言葉があるのです。設計事務所に依頼される場合は、「その地域の気候風土を理解しているか?」「建築士としてどれだけ場数を踏んできたのか?」「カッコいい家と長持ちする家ではどちらを重視しているのか?」というところをお互い確認した上で家づくりを進めていければと思います。