愛知県西尾市を中心に西尾市の建築家と西尾市の大工が新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築スタッフです。ハウスメーカー、工務店とは?ということをつらつらと記してきましたが、今回は「設計事務所編」です。設計事務所・建築事務所・設計士・建築家と呼び名は色々あるものの、やはりその魅力は「デザイン力」ではないでしょうか?「住宅」というよりは「アート作品」と言えるほど美しい家もあり、住宅に「オシャレ」や「美しさ」を求める人には非常にピッタリなのかと思います。ただ、設計事務所はあくまで設計を司る会社ですので、ハウスメーカー、工務店と一緒で設計を形にしていくのは「大工」になります。場合によっては工務店に施工管理をお願いする設計事務所も少なくはありません。設計事務所はだいたい請負額の10%前後の設計費用で仕事を請け負うので、大工の手間+工務店の手間+材料代+設計費となりハウスメーカー同様割高になるのですが、こだわりがある方にとってはハウスメーカーと同じような金額でカッコいい家が建てられるのは魅力的かもしれません。ただ、気を付けないといけないことは「現場を知らない設計士は要注意」ということです。設計士は現場管理をしないケースが多いが故に、どうしても「現場に来て見て学ぶ」という機会が少なくなってしまいます。そうなると「無茶な設計」をしがちです。とくに若い設計士は構造的なこと、耐震的なこと、納まり的なことで現場と揉める場合があります。「設計士は年を重ねるごとに「軒の出」が長くなる」という言葉があるくらい、若い設計士は軒の出のないシンプルでモダンな家を造りがちで、ただ雨漏りのリスク、紫外線から外壁を守る必要、日射のことを考えると軒はやはり必要で、だからこそ年々軒が長くなっていくという「経験と知識」の違いを表す言葉があるのです。設計事務所に依頼される場合は、「その地域の気候風土を理解しているか?」「建築士としてどれだけ場数を踏んできたのか?」「カッコいい家と長持ちする家ではどちらを重視しているのか?」というところをお互い確認した上で家づくりを進めていければと思います。
愛知県西尾市を中心に西尾市の建築家と西尾市の大工が新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築スタッフです。前回のブログにてハウスメーカーとはどんなものかをサクッとご案内させていただきましたが今回は工務店です。都築建築も工務店に当たるとは思うのですが、ちょっと他の工務店とは違うのでややこしいところがあります。
工務店とはなにか?
工務店とは読んで字のごとく「工務」を司る会社です。工務とは建築資材の発注や職人の手配、現場管理・予算管理を行う仕事です。多くの工務店はハウスメーカーが獲得した仕事を下請けとして受注し、現場を回していくことを生業としていましたが、最近では工務店も営業力やPRに優れた工務店が多く出て、それぞれに個性や性質も違うことからハウスメーカーと変わりなく自社で受注を受け「元請け」として商売をしている会社も多々あります。都築建築も元請けとしてお客様からのお仕事をいただいています。ただ、ほとんどの工務店は基本工務を司る会社なので設計は設計事務所に依頼し、施工は大工にお願いします。自社で設計をする会社もありますが、図面の清書などは設計事務所にお願いするケースがほとんどです。また、大工においても地域の大工と手を組み家づくりを依頼しています。工務店のメリットはやはり自由度の高さ、ハウスメーカーに比べると良いものをお値打ちに使える予算、あとは作り手と住まい手の距離の近さになるのですが、逆にデメリットとしては「当たり外れが大きすぎる」ということです。一見おしゃれな家づくりをしているものの、中身はほぼほぼ欠陥住宅という会社はザラにあります。また、経営においても倒産リスクはハウスメーカーよりも大きくなるので、保証やアフターメンテナンスに対してどんな取り組みをしているかもしっかり事前に把握しておいた方がいいかもしれません。
愛知県西尾市を中心に西尾市の建築家と西尾市の大工が新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築スタッフです。突然ながら、このブログを書いているスタッフはもともと「建築の材料を販売する会社」いわゆる「商品メーカー」で働いていました。当時は「ハウスメーカー?工務店?設計事務所?大工?何がどう違うの??」と思っていましたが、住宅業界に携わらない限り、この違いが分からない人が非常に多いと思います。そして都築建築はこれまた異例中の異例で、なかなか変わった形態の工務店です。せっかくなので、これから家づくりを検討される方に向けて何回かに分けて違いをご案内させていただきます。
まずハウスメーカーとはなにか?
まずはその規模です。全国展開をしていて住宅展示場にモデルハウスを建てTVコマーシャル、新聞折り込みなどありとあらゆる方法を用いてPRしています。「ハウスメーカー」という明確な定義はないものの、みなさんがよく目にする「積〇ハウス」「住友〇業」「大〇ハウス」「タ〇ホーム」はこちらに属すると思います。ハウスメーカーは資産が潤沢にあることから営業力が強く、受注したものを自社で施工するのではなく下請けの「工務店」に依頼して家づくりをしていくケースがほとんどです。メリットとしてはやはりネームブランドです。また、会社によってはほとんどを工場で生産して現場で組み立てるだけにしているので、職人の当たり外れも工務店や大工に比べると少ないのかもしれません。デメリットとしてはやはり予算が高額になることと、融通が効きづらい点かもしれません。どんな工法で建てていくか、どんな素材をつかうか、どんな間取りかが予め決まった状態で家づくりをしていくので「100%施主の要望を叶える」というのはまず不可能です。また、人の入れ替わりも激しいので「営業マンの人柄を選んで購入を検討したい」という人には、どうしても全国展開している兼ね合いから転勤や移動、離職も考えると「人」を大切にしている人はそこも注意したほうがいいかもしれません。
ただ、最新の設備やらを取入れるのは非常に速いので、家づくりを始めよう!と思ったらまずは住宅展示場に行くこともオススメしています。
西尾市を中心に西尾市の建築家と西尾市の大工が新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築です。都築建築の大工スタッフは「大工」です。今の時代柱や梁などの部材はあらかじめ工場で加工するプレカットが主流になってきてはいるものの、人に個性があるのと同じで「木」も一本一本違いがあります。同じ山で採れた木でも日当たりや育った環境で「この木はここに使ったほうがいいな」「この木は反りがひどいからちょっとどけておこうか」など、木の性質と家の相性を見極めて素材を選定していくのも大工の仕事です。ただ、現状そういった仕事が出来る大工が非常に少なくなってきているのも事実。大手では予め工場で作られたものを現場で組み立てていくだけの作業によって、効率は上がったものの施工技術や知識はどんどん劣化していて、大工と言うよりは作業員を大量に生み出していることから、今後のメンテナンスや大規模なリフォームの際にどうなるか不安が残るのですが、それでも大工が建てた家はちゃんとした技術や知識を有した大工であれば、どれだけ時を刻んでも手入れをしていくことが可能です。だからこそ都築建築では大工を「社員」として雇用し安定的な環境を作ることによって大工の育成をし、「大工の知識と技術」を後世に残していけるようにしています。西尾市の小さな工務店の規模としては小さいかもしれませんが、この小さな積み重ねが大袈裟かもしれませんが、日本の今後の住宅を守っていくものだと思っています。「家は建てるものであって買うものではない」。ご自身がこだわって、安心して住むことを最低限として、次の世代、その次の世代にも住み継いでいける資産として家を残していくのであれば、永く持つ素材・デザイン・作り手を選んでいくのも大切ではないでしょうか?
西尾市の建築家と西尾市の大工が建てる家、都築建築スタッフです。お盆はみなさんいかがお過ごしでしょうか?旅行に行かれる方、ご実家に帰省される方、家でのんびり過ごされる方様々かと思います。今年は南海トラフ巨大地震注意も発令されたので、いつものお盆と少し心持ちが違うかと思います。中には地震を意識し「耐震リフォーム」を検討される方もいらっしゃるかもしれません。お手洗いの交換、取っ手の取付等のリフォームは比較的どこの住宅会社でお願いしても金額の高い安いはあってもそこまで差はないかと思います。ただ、「構造」「断熱」に関わるリフォームに関しては「知識」と「技術」が必要になります。西尾市でも「リフォームが出来る会社」はたくさんありますが、「本当に構造のことを理解してリフォームできる会社」となると5社前後?になるのではないでしょうか?それほど「既存の家をリフォームすること」は難しいのです。「プロ」と一言に行っても、お医者さんでも「手術が得意な人、苦手な人」「得意な分野、苦手な分野」があるように、住宅会社でも得手不得手、得意不得意があります。ちなみに都築建築のボス都築は住宅会社としては非常に致命的ですが「営業をやらない」という経営者としてはいかがなものか?という難点がありますが、ただそれを上回るほど「家づくりの設計知識」は群を抜いています。そして都築建築の大工はみな大工経験も長い熟練した職人たちです。だからこそこのブログを記載しているスタッフとしては「ボスもっと営業すればいいのになぁ…」と思うものの、お陰様でお客様からのご紹介や口コミでお仕事をいただいているし、ボスが「必要以上に会社を大きくする気が無い」人なのでこのままでもいいのかな?とも思っています。話はズレましたが、それほど構造が関係してくるリフォームは大変なことなので、焦らず正しい知識と技術を持った住宅会社にお願いしてくださいね。