スタッフ日記

2024-09-19 17:00:00

ハウスメーカー?工務店?設計事務所?大工?その②工務店編

愛知県西尾市を中心に西尾市の建築家と西尾市の大工が新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築スタッフです。前回のブログにてハウスメーカーとはどんなものかをサクッとご案内させていただきましたが今回は工務店です。都築建築も工務店に当たるとは思うのですが、ちょっと他の工務店とは違うのでややこしいところがあります。

工務店とはなにか?

工務店とは読んで字のごとく「工務」を司る会社です。工務とは建築資材の発注や職人の手配、現場管理・予算管理を行う仕事です。多くの工務店はハウスメーカーが獲得した仕事を下請けとして受注し、現場を回していくことを生業としていましたが、最近では工務店も営業力やPRに優れた工務店が多く出て、それぞれに個性や性質も違うことからハウスメーカーと変わりなく自社で受注を受け「元請け」として商売をしている会社も多々あります。都築建築も元請けとしてお客様からのお仕事をいただいています。ただ、ほとんどの工務店は基本工務を司る会社なので設計は設計事務所に依頼し、施工は大工にお願いします。自社で設計をする会社もありますが、図面の清書などは設計事務所にお願いするケースがほとんどです。また、大工においても地域の大工と手を組み家づくりを依頼しています。工務店のメリットはやはり自由度の高さ、ハウスメーカーに比べると良いものをお値打ちに使える予算、あとは作り手と住まい手の距離の近さになるのですが、逆にデメリットとしては「当たり外れが大きすぎる」ということです。一見おしゃれな家づくりをしているものの、中身はほぼほぼ欠陥住宅という会社はザラにあります。また、経営においても倒産リスクはハウスメーカーよりも大きくなるので、保証やアフターメンテナンスに対してどんな取り組みをしているかもしっかり事前に把握しておいた方がいいかもしれません。

2024-09-12 17:10:00

ハウスメーカー?工務店?設計事務所?大工?その①ハウスメーカー編

愛知県西尾市を中心に西尾市の建築家と西尾市の大工が新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築スタッフです。突然ながら、このブログを書いているスタッフはもともと「建築の材料を販売する会社」いわゆる「商品メーカー」で働いていました。当時は「ハウスメーカー?工務店?設計事務所?大工?何がどう違うの??」と思っていましたが、住宅業界に携わらない限り、この違いが分からない人が非常に多いと思います。そして都築建築はこれまた異例中の異例で、なかなか変わった形態の工務店です。せっかくなので、これから家づくりを検討される方に向けて何回かに分けて違いをご案内させていただきます。

まずハウスメーカーとはなにか?

まずはその規模です。全国展開をしていて住宅展示場にモデルハウスを建てTVコマーシャル、新聞折り込みなどありとあらゆる方法を用いてPRしています。「ハウスメーカー」という明確な定義はないものの、みなさんがよく目にする「積〇ハウス」「住友〇業」「大〇ハウス」「タ〇ホーム」はこちらに属すると思います。ハウスメーカーは資産が潤沢にあることから営業力が強く、受注したものを自社で施工するのではなく下請けの「工務店」に依頼して家づくりをしていくケースがほとんどです。メリットとしてはやはりネームブランドです。また、会社によってはほとんどを工場で生産して現場で組み立てるだけにしているので、職人の当たり外れも工務店や大工に比べると少ないのかもしれません。デメリットとしてはやはり予算が高額になることと、融通が効きづらい点かもしれません。どんな工法で建てていくか、どんな素材をつかうか、どんな間取りかが予め決まった状態で家づくりをしていくので「100%施主の要望を叶える」というのはまず不可能です。また、人の入れ替わりも激しいので「営業マンの人柄を選んで購入を検討したい」という人には、どうしても全国展開している兼ね合いから転勤や移動、離職も考えると「人」を大切にしている人はそこも注意したほうがいいかもしれません。

ただ、最新の設備やらを取入れるのは非常に速いので、家づくりを始めよう!と思ったらまずは住宅展示場に行くこともオススメしています。

2024-09-08 17:00:00

大工が存在する限り大工が建てた家はメンテナンスができる

西尾市を中心に西尾市の建築家と西尾市の大工が新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築です。都築建築の大工スタッフは「大工」です。今の時代柱や梁などの部材はあらかじめ工場で加工するプレカットが主流になってきてはいるものの、人に個性があるのと同じで「木」も一本一本違いがあります。同じ山で採れた木でも日当たりや育った環境で「この木はここに使ったほうがいいな」「この木は反りがひどいからちょっとどけておこうか」など、木の性質と家の相性を見極めて素材を選定していくのも大工の仕事です。ただ、現状そういった仕事が出来る大工が非常に少なくなってきているのも事実。大手では予め工場で作られたものを現場で組み立てていくだけの作業によって、効率は上がったものの施工技術や知識はどんどん劣化していて、大工と言うよりは作業員を大量に生み出していることから、今後のメンテナンスや大規模なリフォームの際にどうなるか不安が残るのですが、それでも大工が建てた家はちゃんとした技術や知識を有した大工であれば、どれだけ時を刻んでも手入れをしていくことが可能です。だからこそ都築建築では大工を「社員」として雇用し安定的な環境を作ることによって大工の育成をし、「大工の知識と技術」を後世に残していけるようにしています。西尾市の小さな工務店の規模としては小さいかもしれませんが、この小さな積み重ねが大袈裟かもしれませんが、日本の今後の住宅を守っていくものだと思っています。「家は建てるものであって買うものではない」。ご自身がこだわって、安心して住むことを最低限として、次の世代、その次の世代にも住み継いでいける資産として家を残していくのであれば、永く持つ素材・デザイン・作り手を選んでいくのも大切ではないでしょうか?

japan-4875669_1280.jpg

2024-08-28 09:08:00

営業しないとはいうものの

西尾市の建築家と西尾市の大工が建てる家づくりでおなじみの都築建築です。以前からこのブログで都築建築代表都築に対して「営業しないボス」と紹介しているのですが、先日とあるお客様のご家族が家づくりを検討しているということでボスに相談があった際、またもやボスは「家づくりの知識を教えます。」と言うだけではなく「もし「売り込まれるかも?」と少しでも思われるのであれば「都築建築は家の知識を与えるだけであなたの家は建てません!」という契約書を交わしても良いです!」と住宅会社以前になんのことか分からないことを言いだすほどでした。なぜそんなことを言うのかお伺いしたところ「話を聞いたからには都築建築で家を建てないといけないというプレッシャーを感じて欲しくない」とのこと。そしてそこまでして家づくりの知識をお伝えしたい理由としては「大切な人の大切な人だから」とのこと。営業はしないとはいうものの、ここまで営業しないとは。こんなボスが家づくりのあれこれをレクチャーしてくれますので、新築やリフォーム、店舗を計画されている方はお気軽に都築建築にご相談くださいね。

DSC06122.jpg

2024-08-22 09:17:00

効率を求めると効率が悪くなる

先日社内でいつもお世話になっている協力業者様とお話しをしている中で、その業者様は地域で建築資材を販売しているとても大きな会社なのですが、その会社の今年のテーマが「効率化」とのこと。ただそれに対してボスは「効率を求めると効率が悪くなるのにね」となんとも深い言葉をポツリ。確かに最近効率を求める動きが加速していますが、効率を求めるが故にいろんな物事が「雑」になってしまったり、「想い」がこもっていなかったり、「悩む機会」が少なくなるからこそ「成長の機会」も少なくなってしまったり。住宅業界も「効率化」に向けて様々なサービスや仕組みが生まれているのですが、ただ住宅に関しては奥が深く、同じ家を設計しても木は同じ育ち方をする木はこの世に一本もなく、地盤や日照も「全く同じ条件」というのはほぼ皆無で、基本的な知識を持った上で「その場その場の応用力」が必要になってきます。ではその「応用力」を培うにはどうすればいいのか?それこそたくさんの「無理」「無駄」「失敗」を経験した上で改善に努めることによって培われます。最近無駄なことはできていますか?

annie-spratt-n42ogaQn32o-unsplash.jpg

 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ...