スタッフ日記
効率を求めると効率が悪くなる
先日社内でいつもお世話になっている協力業者様とお話しをしている中で、その業者様は地域で建築資材を販売しているとても大きな会社なのですが、その会社の今年のテーマが「効率化」とのこと。ただそれに対してボスは「効率を求めると効率が悪くなるのにね」となんとも深い言葉をポツリ。確かに最近効率を求める動きが加速していますが、効率を求めるが故にいろんな物事が「雑」になってしまったり、「想い」がこもっていなかったり、「悩む機会」が少なくなるからこそ「成長の機会」も少なくなってしまったり。住宅業界も「効率化」に向けて様々なサービスや仕組みが生まれているのですが、ただ住宅に関しては奥が深く、同じ家を設計しても木は同じ育ち方をする木はこの世に一本もなく、地盤や日照も「全く同じ条件」というのはほぼ皆無で、基本的な知識を持った上で「その場その場の応用力」が必要になってきます。ではその「応用力」を培うにはどうすればいいのか?それこそたくさんの「無理」「無駄」「失敗」を経験した上で改善に努めることによって培われます。最近無駄なことはできていますか?
リフォームが出来る会社と出会えるのは奇跡?
西尾市の建築家と西尾市の大工が建てる家、都築建築スタッフです。お盆はみなさんいかがお過ごしでしょうか?旅行に行かれる方、ご実家に帰省される方、家でのんびり過ごされる方様々かと思います。今年は南海トラフ巨大地震注意も発令されたので、いつものお盆と少し心持ちが違うかと思います。中には地震を意識し「耐震リフォーム」を検討される方もいらっしゃるかもしれません。お手洗いの交換、取っ手の取付等のリフォームは比較的どこの住宅会社でお願いしても金額の高い安いはあってもそこまで差はないかと思います。ただ、「構造」「断熱」に関わるリフォームに関しては「知識」と「技術」が必要になります。西尾市でも「リフォームが出来る会社」はたくさんありますが、「本当に構造のことを理解してリフォームできる会社」となると5社前後?になるのではないでしょうか?それほど「既存の家をリフォームすること」は難しいのです。「プロ」と一言に行っても、お医者さんでも「手術が得意な人、苦手な人」「得意な分野、苦手な分野」があるように、住宅会社でも得手不得手、得意不得意があります。ちなみに都築建築のボス都築は住宅会社としては非常に致命的ですが「営業をやらない」という経営者としてはいかがなものか?という難点がありますが、ただそれを上回るほど「家づくりの設計知識」は群を抜いています。そして都築建築の大工はみな大工経験も長い熟練した職人たちです。だからこそこのブログを記載しているスタッフとしては「ボスもっと営業すればいいのになぁ…」と思うものの、お陰様でお客様からのご紹介や口コミでお仕事をいただいているし、ボスが「必要以上に会社を大きくする気が無い」人なのでこのままでもいいのかな?とも思っています。話はズレましたが、それほど構造が関係してくるリフォームは大変なことなので、焦らず正しい知識と技術を持った住宅会社にお願いしてくださいね。
完成見学会を終えて
先日二日間に渡って完成見学会を開催しました。まず第一に、今回大切なご自宅を完成見学会の場としてご協力いただいたお施主様にスタッフ一同心から感謝しております。また、お施主様におかれましては二日間見学会に同席いただき感謝してもしきれません。そして都築建築の見学会にお越しいただいたお客様。新築やリフォームの相談をしてくださってありがとうございます。ガンガン営業するタイプではないボスなので、「営業してほしい!」という人には若干物足りなかったかもしれませんが、都築建築のボスである都築は「売上が欲しい」という社長ではなく「家を建てるのが大好き!でも新築やリフォームが本当に必要な人限定で」というかなり変わった経営者、、、経営者というよりはどこまでいっても建築家なのでしょうね。そこが良いところではあるのですが、スタッフとしては「もうちょっと営業してもいいんじゃないかな?」と思わなくはないですが良くも悪くもそんな社長なのでこれから家づくりを計画される方はどうぞお気軽にボスに色々相談してください。きっと良いヒントを得られるはずです。ただ、ボスがぶっ飛んでるところは今回の見学会は土曜の丑の日ということもあり、見学会中にお施主様とウナギと焼き鳥を自分たちで焼いて愉しむというわんぱくっぷり。ただめちゃくちゃ楽しかったのでしょうね、スタッフに目をキラキラさせながら話してくれたボス、嫌いじゃないです...。都築建築は「売り込まない工務店」です。そして「良い家を造りたい」という想いが一番にある工務店です。改めて今回見学会をさせていただいた家も本当に良い家です。お施主様におかれましては、これからがご縁の始まりですが、建てさせていただいたおうちはどこに出しても恥ずかしくないおうちになりますので、是非愛情を持って住んでいただけましたら幸いです。今後も見学会や相談会も定期的に開催していきますので、ご興味がある方は是非お気軽にお越しくださいね。
仕事で一番好きな場面
愛知県西尾市にて新築・リフォーム・店舗を手掛ける都築建築。先日事務所でボスといるとき、ふと「仕事においてどのタイミングが一番楽しいのか?」と言う話になりました。ちなみにわたしは無事大きな事故もなく、お客様の家をお引渡しさせていただくタイミングが寂しくもあり、嬉しいタイミングだったのですが、我らがボスの都築は「お客様と打合せしたものの間取りプランが決まり、構造計算・省エネ計算をしてこの家がどれくらいの強度を有したものかわかったとき」とのことでした。
都築建築では一級建築士である社長がお客様と打合せを重ね、その想いや願いを図面にしていきます。この「まったくなにもなかった状態」から「図面が出来る時点」で、「家に命が宿る」とボスは言います。一級建築士の知識と大工としての知識を掛け合わせて耐震性、省エネ性に優れた図面ができる。しっかり家づくりを分かった人が図面を作成するので都築建築の現場では「この家本当に強度大丈夫か?」「柱もう一本足しておいたほうがいいんじゃない?」といった、住宅業界あるあるが全くありません。それだけ図面は大切なのですが、現場を知らない建築士や、知識のない人が図面を書いてしまうと現場は大混乱です。ただ、これは住宅業界における本当はあってはならない「よくある話」です。準備8割どころか、準備で家づくりの全てが決まると言っても過言ではありません。だからこそ、都築建築はボスが夜遅くまで図面を書いているのですが、それはお客様にはなかなか見えないもの。特にこの夏の暑さの中で作業している大工スタッフの方がお客様から褒められる機会が多いのですが、実は若干ボスが羨ましそうにしているのもスタッフはみんな知っています。大丈夫ですよボス。みんなボスの頑張りは見てますからね、ただお客様からのお褒めのお言葉はスタッフが遠慮なくいただいておきます。
都築建築の家に住まわれるみなさま、みなさんのおうちはボスが考えに考え抜いてありとあらゆるシュミレーションをした上で書かれた図面をもとに作られている家になりますので、どうぞご安心くださいね。
伝える側には「義務」がある
「良い営業マン」と聞くとどんなイメージがあるでしょうか?ニコニコ爽やかでお客様のご要望に「なんでも聞く」のが「良い営業マン」なのでしょうか?多くの住宅営業マンはお客様のご要望に対し「なんでもできます!」と言いがちですが、営業マンがいない地域密着工務店である都築建築では、お客様のご要望に対して「No」をお伝えする場合が時と場合によってはあります。また、これから家づくりに夢を膨らませるお客様に対して「それはやめたほうがいいです」とお伝えすることもあります。例えば「安いリフォーム」か、「高い新築か」で迷われた場合、地震のことや今後の耐久関を考えて選択して欲しい旨をお伝えします。本来であればお客様が費用を抑えるために「安いリフォーム」を選択された場合、営業マンとしては¥1でも売上に繫げたいので「いいですね!」と背中を押すかもしれません。ただ、その際に将来的なリスクをお伝えする営業マンはほとんどいません。選ぶのはお客様ですが、お客様が「正しい選択」ができるよう良いことも悪いことも説明するのが「プロとしての義務」だと思います。もし、今あなたが家づくりをしている中で「それはやっちゃだめです!」「それはやりません!」という住宅会社があるのであれば、もしかしてそれは意地悪ではなくプロとしての責任感かもしれません。